肩・膝の痛み

変形性膝関節症

膝の痛みの原因として、最も多い疾患

膝の骨を覆う関節軟骨(かんせつなんこつ)がすり減ることで痛みが出ます。最も一般的な膝の痛みの原因です。

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●症状

  • 朝起きたときや歩き始めにこわばりや鈍痛、重さを感じたり、ひざの裏側がひきつったりします。
  • そのうち日中も痛みが出て、痛みの出る時間も長くなります。
  • 階段<とくに下り>で手すりが必要になります。
  • 正座や和式トイレにしゃがめないなどの状態になります。
  • 膝が腫れたり、熱を持ったり、水がたまったりします。
  • 痛みがどんどんひどくなり、いつも痛みを感じるようになります。
  • だんだんO脚になるなど、膝が変形します。

●原因

  • 加齢:関節軟骨の変性、筋力の衰えによる膝への負荷の増加など。
  • 肥満:歩いたり走ったりすると、体重の5~7倍程度の負荷が膝にかかります。体重増加は膝への負担を増やします。

●治療

  • 安静にします。
  • 入浴などで温めるか、アイスパックなどで冷やします。
  • 関節液(かんせつえき)が過剰にたまっていれば抜いてもらいます。
  • 消炎鎮痛薬を飲みます。
  • 関節内にヒアルロン酸の注射を打ってもらいます。
  • サポーターや足底板(そくていばん)、杖(つえ)などで膝を補強、補助します。
  • 膝の筋肉を強くする運動を行います。
  • 肥満の人は減量します。

こんな人は変形性膝関節症になりやすい

変形性膝関節症になりやすいタイプ、生活習慣があります。膝の痛みでは最も多い原因ですので、気をつけるようにしましょう。

●中高年

●女性

●肥満の人

●O脚の人

●スポーツなどで膝をケガしたことのある人

●いつも重い荷物を持っている人

●過酷な肉体労働をする人

監修の先生