肩・膝の痛み

なぜ膝が痛くなる?

関節軟骨(かんせつなんこつ)の変性などで痛みが出る

中高年以降で見られる膝の痛みの中で、最も頻度が高いのが変形性膝関節症です。変形性膝関節症は、加齢や筋肉の衰えなどによって、大腿骨(だいたいこつ)や脛骨(けいこつ)の端を覆う関節軟骨はだんだんすり減り、変性して固くなることがきっかけで起こります。関節軟骨自体には神経がないため、自覚症状がないのですが、そのうち炎症が起き、痛みが出ます。また、骨を保護する滑膜(かつまく)に炎症が出たり、骨の端にトゲのようなものができたりすることもあります。
他の要因としては、O脚やX脚、扁平足(へんぺいそく)、肥満のある人では荷重のバランスが悪く、膝に負担がかかりがちです。また、関節リウマチなどの病気で関節が変性することもあります。
膝が痛いといって動かさないでいると、大腿四頭筋力(だいたいしとうきんりょく)が低下するため、膝が曲がったままで動きにくくなります。極端なケースでは、膝が固まって歩けなくなることもあります<屈曲拘縮(くっきょくこうしゅく)>。

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監修の先生