肩・膝の痛み

なぜ肩が痛くなる?

肩こりや肩の痛みの原因はさまざま。続くときには診察を

肩こりや肩の痛みは、ふだんの姿勢や作業、服装、病気など、さまざまな原因によって引き起こされます。

もともと首や肩の周辺は筋肉や関節、腱、血管、神経が集中しており、動かさないでいると血行が悪くなりがちです。パソコン作業や運転を長く続けていると、どうしても肩や首が固まったようになり、肩こりが出やすいのです。重い荷物を持ったり、コートなど洋服が重かったり、あるいは下着や洋服が窮屈というのも首や肩の動きを妨げ、負担を増やします。また、猫背や首が長い、首がまっすぐ、なで肩といった体形の人はもともと肩こりになりやすい傾向があります。

肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん、四十肩・五十肩)、頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)後縦靱帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニアなどの疾患でも肩の痛みや肩こりが生じます。ほかにも、脊髄(せきずい)の炎症やがんなどでも首や肩に痛みが出ますし、高血圧、糖尿病、頭痛、狭心症(きょうしんしょう)、肺がん、慢性胃炎、胃潰瘍(いかいよう)、十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)、胆石(たんせき)や胆嚢炎(たんのうえん)、肝炎(かんえん)、肝硬変(かんこうへん)、関節リウマチ、虫歯や歯のかみ合わせの悪さ、顎関節症(がくかんせつしょう)、うつなどでも痛みがあらわれます。

いつも肩こりだからと安心しないで、気になる症状があれば必ず診察を受けましょう。

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監修の先生