脊椎分離症(せきついぶんりしょう)・脊椎すべり症
おしりに近い腰椎(ようつい)に起こりやすい
腰椎の関節突起間部にひびが入ることが原因で、腰痛が起こるのが脊椎分離症です。とくにおしりに近い第5腰椎に頻発します。スポーツを熱心にしている子どもや成長期にスポーツをしていた人に起こりやすいのが特徴です。
腰椎のおなか側の部分<椎体(ついたい)>が前にすべるようにずれた場合、脊椎すべり症といいます。脊椎すべり症の代表的なものとして、分離症があるために椎体が徐々にせり出す脊椎分離すべり症と40~50代の女性に好発し、椎間板(ついかんばん)や椎間関節(ついかんかんせつ)が傷んでずれる変性すべり症があります。
●症状
- 長く立ったり、座ったりしていると腰に鈍痛が出ます。
- 腰をそらすと痛みが増します。
- 脚にしびれや痛みが生じることがあります。
●原因
- 脊椎分離症は腰椎の背中側にある関節突起間部が疲労骨折を起こしたり、椎体が前にずれることで症状が出ます。
●治療
- コルセットをつけるなどして腰の安静を保ちます。
- 痛みがひどいときには鎮痛薬などを使います。
- 程度がひどい場合には手術が必要になることもあります。
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